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三菱一号館美術館中庭
三菱一号館美術館
〒100-0005 東京都千代田区丸の内 2-6-2


物語の世界を描いた、英国絵画の巨匠
バーン=ジョーンズ展 ―装飾と象徴―
Edward Burne-Jones played a leading role in British art in the late 19th century.
This exhition, the first comprehensive one-man show of Burne-Jones in Japan, explores the world of his art, whose sources can be found in the numerous episodes from tales, myths and the Bible.
Edward Burne-Jones
「『夢の国』に住む一番素敵な若者の一人」――時代の寵児ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティにそう云わしめた気鋭の画家エドワード・バーン=ジョーンズ(1833-98)は、イギリスの工業都市バーミンガムで額縁職人の子として生まれました。オックスフォード大学において生涯の友となるロンドンの裕福な株式仲買人の息子のウィリアム・モリスと出会い、1861年にはアーツ・アンド・クラフツ運動の起点となる共同事業を創始します。そして、19世紀末には、その詩情に満ちた静謐な画風によってヴィクトリア朝絵画の頂点をきわめました。

会期: 2012 6/23(土)〜8/19(日) 展覧会は終了しました。
開館時間: 木・金・土 10:00〜20:00 火・水・日・祝 10:00〜18:00
※入館は閉館の30分前まで
※不測の事態により開館時間の変更があります。ハローダイヤル、ウェブサイトなどでご確認ください。

休館日:月曜日
※祝日の場合は翌火曜日休館、8月13日(月)は18時まで開館
会場:
三菱一号館美術館
巡回展:2012 9/1〜10/14 兵庫県立美術館
2012 10/23〜12/9 郡山市立美術館

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バーン=ジョーンズ -装飾と象徴-
©Dublin City Gallery The Hugh Lane. Dublin
バーン=ジョーンズ -装飾と象徴-
プレス内覧会:6/22 '2012


“バーミンガム美術館”の協力を得て、油彩画、水彩画、素描、貴重書、大型のタペストリなど、
国内外から厳選した約80点を、聖書・神話・物語のテーマごとに展覧します

【展覧会の見どころ】
バーン=ジョーンズの活動については、これまで初期ルネサンス以前の美術をめざす 「ラファエロ前派」 や唯一無二の装飾デザイナーとしてモリス商会とのかかわりから注目されることが多く、その全体像が十分に把握されてきたとはいえません。
本展は、バーン=ジョーンズの全貌に迫る日本初の個展です。ランカスター大学ラスキン図書館・研究所長スティーヴン・ワイルドマン氏を監修者に迎え、世界屈指のコレクションを収蔵するバーミンガム美術館の協力を得て、油彩画、水彩画、素描、貴重書、大型タペストリなど、国内外から厳選した約80点を、聖書・神話・物語のテーマごとに展覧します。《聖ゲオルギウス》 《クピドとプシュケ》 《ピグマリオン》 《ペルセウス》 《いばら姫》 などバーン=ジョーンズ芸術の真髄を伝える代表的連作の紹介です。
気鋭の画家 バーン=ジョーンズ
〜気鋭の画家 バーン=ジョーンズ〜
緻密な描写と類まれなる構想力で、大型の絵画作品のみならず、教会堂のステンドグラスやタペストリのデザイン、装飾タイル、書物の挿絵にいたるまでを幅広く手がけました。ロセッティのもとで画業を開始し、ラスキンの導きでイタリア美術への関心を深めた後は、徐々に装飾性と象徴性をあわせもつ独自の画風を確立して、唯美主義運動や象徴主義絵画に大きな影響を与えました。

エドワード・バーン=ジョーンズ 《鍛冶場のクピド》 1861年
水彩、グワッシュ、アラビアゴム・リンネに貼った紙 32.5 x 50cm
個人蔵(仲介:レスター・ギャラリー、P & R. ナフム)


神話の世界
〜神話の世界〜
パトロンの邸宅の壁画装飾のため、一つの主題につき数点を制作する 「連作画」 をしばしば手がけました。《ペルセウス》(日本初公開)、 《聖ゲオルギウス》、《ピグマリオン》 の各シリーズから代表作のご紹介です。「ラファエロ前派」 のロセッティに弟子入りした後、イタリアを訪れ、ヴェネツィア派を中心とする15〜16世紀の絵画やミケランジェロ芸術に心酔したことにより、描く人物像は力強さを増し、躍動感が画面に満ち溢れるようになります。


エドワード・バーン=ジョーンズ 《メドゥーサーの死U》―連作「ペルセウス」

1882年 グワッシュ/紙 152.5 x 136.5cm
サウサンプトン市立美術館、サウサンプトン(英国)
©Southampton City Art Gallery / Bridgeman

バーン=ジョーンズと物語
〜バーン=ジョーンズと物語〜
バーン=ジョーンズの芸術は多くの文学作品から着想を得ています。本展では15世紀のトマス・マロリーによる 『アーサー王物語』 や、14世紀のジェフリー・チョーサーによる物語、そしてペローの童話 『眠り姫』 を始め、さまざまな文学的素材を主題とした代表作や世界三大美書のひとつ挿絵入りの 『チョーサー著作集』 のご紹介です。中世主義が流行した19世紀の英国では、ラファエロ前派の画家など、数多くの芸術家が中世の物語に関心を寄せました。

ウィリアム・モリス著 《クピドとプシュケの物語》
木版挿絵・原画:エドワード・バーン=ジョーンズ 1974年
クロウヴァー・ヒル社(ロンドン、ケンブリッジ) Kコレクション

聖書―ステンドグラス、タペストリ、タイルにみるデザイン
〜聖書―ステンドグラス、タペストリ、タイルにみるデザイン〜
圧倒的な美しさを放つタペストリの大作 《東方の三博士の礼拝》 は、バーン=ジョーンズが原画を担当し、モリス商会が制作した作品です。鮮やかな色彩と柔らかな光沢が調和し、過去の巨匠たちが繰り返し描いた聖書の主題が輝かしくよみがえります。かつては聖職者をめざし神学を学んだバーン=ジョーンズは、神話や物語と同様に、キリスト教に由来する主題を自身の芸術活動と結びつけて、聖なる永遠を探求した画家でもありました。

エドワード・バーン=ジョーンズ 《トリスタンとイゾルデの墓》 1862年
鉛筆、墨、茶色のウォッシュ・カンヴァスに貼った紙 64.1 x 64.2cm
バーミンガム美術館、バーミンガム(英国) ©Birmingham Museums


エドワード・バーン=ジョーンズの肖像
ジョージ・フレデリック・ワッツ 《バーン=ジョーンズの肖像》
1869-1870年 油彩・カンヴァス 64.8 x 52.1cm バーミンガム美術館
©Birmingham Museums
エドワード・バーン=ジョーンズ 略年譜
1833年( 0歳) 英国の工業都市バーミンガムで額縁職人を父として誕生する。
1853年(20歳) オックスフォード大学に入学、同じ聖職を目指すモリスと親友になる。
1855年(22歳) モリスとともに北フランスの大聖堂を訪れて、画家になる決意をする。
1856年(23歳) ロセッティに弟子入り、モリスと共同生活を始める。ラスキンと出会う。
1861年(28歳) モリス・マーシャル・フォークナー商会創設メンバーとして、室内装飾の共同制作に加わる。
1877年(44歳) グローヴナー・ギャラリーの第1回展に 《欺かれるマリーン》 や 《天地創造》 など8点を出品して高く評価される。
1881年(48歳) モリスとともに、オックスフォード大学から名誉法学博士号を授与される。
1889年(56歳)  パリ万博で 《コフェテュア王と乞食娘》 が絶讃され、レジオン・ドヌール勲章を授与される。
1898年(65歳)  心臓発作で死去。ロッティングディーンに埋葬される。
バーン=ジョーンズ個人の業績としては、1890年代にさらに成果を重ね、1892年から93年の冬にニュー・ギャラリーで回顧展を開き、1894年には准男爵の爵位を授かり サー・エドワード・バーン=ジョーンズとなった。

お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://mimt.jp/bj/
美術館サイト:http://mimt.jp/
主催:
三菱一号館美術館、東京新聞
後援:ブリティッシュ・カウンシル
協力:日本航空、J-WAVE

参考資料:Press Release、「Edward BURNE-JONES」カタログ、他。
※写真撮影の掲載は、主催者の許可を得て行っております。
ご意見ご感想は  yashio@mui.biglobe.ne.jp

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